NFTアートを販売しているけど全然売れない...。どうすればもっと売れるNFTアートを作れるようになるんだろう...?
2020年ごろから人気に火が点き出したNFTアート。「我こそは!」とNFTアートを作りNFTプラットフォームに出品したのはいいものの、なかなか売れないと困っている人は多くいます。
そこで今回は、あなたのNFTアートが売れない原因と改善策を解説します。
NFTアートが売れないのはなぜ?
結論ですが、あなたのNFTアートが売れないのは「あなたが何者なのかが浸透していない」のが原因です。
例えばですが、以下2人のどちらからNFTアートを購入したいと思いますか?
- Aさん:NFTアートに初挑戦だけど芸術家として圧倒的人気がある
- Bさん:NFTアート歴1年目だけど、これといったコンセプトがなく絵が下手
多くの方がAさんから購入したいと考えるはずです。NFTアートは芸術作品のようなもので、「この人が作っているから買いたい!」と共感を呼んだNFTアートしか売れない構図となっているのです。
他にも、NFTアートが売れない原因はいくつかあります。
理由1:認知度が不足している
「そもそもあなたって誰?」となっているようでは、NFTアートを作っても売れることはありません。
ごく稀にインフルエンサーがNFTアートの素晴らしさに感銘を受け無名クリエイターからNFTアートを購入することはあります。しかし99%のインフルエンサーはすでに名前が売れているNFTアートクリエイターからNFTアートを購入しており、無名のクリエイターは見向きもされません。
この動画のように無名状態からNFTアートを売るのではなく、NFTアート以外の業界で知名度を獲得してからNFTアート業界に参入するのが理想です。
理由2:トレンドをキャッチできていない
NFTアートは作れば売れるものではありません。
その年ごとにトレンドがあり、「去年はこのトレンドが流行ったから今年も!」といった具合に販売しても売れ行きが期待できないことが多いです。例えば、2020~2021年のNFTアートトレンドは以下が挙げられます。
- ドット絵
- かわいい女の子
- SNSアイコンにしやすいイラスト
- ジェネラティブ
特にドット絵の人気は凄まじく、海外では数十億円で取引された事例もあります。
例えばこちらのNFTアートはなんと約90億円で落札されました。トレンドを抑えておかないとどんなNFTアートを作ったとしても話題になりません。
理由3:価格が高すぎる
NFTアートに限った話ではありませんが、設定価格が高すぎても売れません。
初めてNFTアートを出品する方からすると「NFTアートって相場があるの?」と思うかもしれませんが、実はNFTアートは市場価格がある程度固まっており相場が存在します。しかし、初心者NFTクリエイターが相場通りに出品をしても売れない状態が続きますので、相場よりもちょっと低めに出品するのがおすすめです。
こういった例外はラッキーパンチかそもそもクリエイターが超有名だったかのどちらかです。
理由4:二次流通が期待できない
NFTアートはクリエイターが制作した一次流通と、それを転売する二次流通で相場が均衡されているため二次流通ができないNFTアートはなかなか売れません。
例えば、10万円でNFTアートを販売したとすると二次流通を含めた流れは以下のようになります。
Aさんが「これはいいアートだ!」と10万円のNFTアートを購入する。
Aさんは転売をするためにNFTアートを購入しており「5万円分の利益を出そう!」と15万円でNFTアートが転売される。
BさんがAさんの出品している15万円のNFTアートに価値を感じ、「この価格なら購入しよう!」と15万円でNFTアートが購入される。
価格がどんどん上がっていく。
NFTアートはクリエイターが制作して終わりではありません。二次流通を経てどんどんNFTアートとしての価値が上がり、それに影響されるようにNFTクリエイターとしての価値も上がります。
理由5:独自性が足りない
多くの売れないNFTアートクリエイターに共通しているのは、「独自性がない」ことです。
ここでいう独自性とは、一貫性・コンセプトを意味しており「結局、この人はどんなNFTアートを販売しているの?」に回答できるかどうかが判断基準となります。例えば、「私はドット絵のNFTアートを販売しています!」と言えればNFTアートクリエイターとしては独自性があると判断されます。
一例として「Ninja Squad Official」をご覧ください。
「Ninja Squad Official」はその名の通り、忍者にまつわるNFTアートを販売しています。一貫性があるからこそNFTアートとして評価されている良い例です。
売れないNFTアートを売れるようにするには?
今売れていないからといって、未来永劫NFTアートが売れない訳ではありません。
改善を重ね、NFTアートクリエイターとして価値を上げていけばいずれはあなたのNFTアートは売れていきます。そのためにやるべきことをご紹介します。
改善1:出品通貨はETHに設定する
大前提ですが、出品する際の仮想通貨は「ETH」に設定してください。
ETHは仮想通貨・NFTアート業界で一番の流通量を誇る仮想通貨で、多くのNFTアートがETHで取引されています。
こちらはETHのNFT取引量を示したデータです。データを見れば分かる通り、76%はNFTアート関連のコレクターズアイテムの取引に使われています。
多くのNFTアートの取引にETHが使われていますので、出品通貨はETHで統一しましょう。
改善2:人気度を演出する
人間は「人気・話題があるもの」に手を出したくなる生き物ですので、あなたのNFTアートがさも人気があるかのように演出するのも方法の1つです。
でも、人気があるかのように演出するのってどうするの?
多くのクリエイターは人気の演出方法を理解できていません。いくつか方法はありますが、最も簡単で周囲を巻き込める方法が「Twitterでの拡散」でしょう。
例えば、このようにNFTアートに特化したアカウントを用意しNFTアートクリエイターに積極的に絡んでいきます。そうすると自然とNFTアート業界であなたの知名度は上がっていき、NFTアートを販売した際に反応してくれるクリエイターも多くなっていくでしょう。
NFTアートを売るためにはTwitterのようなSNSは欠かせません。
改善3:トレンドをキャッチする
トレンドを抑えずに好きなだけNFTアートを制作しても売れませんから、トレンドをキャッチすることは非常に大切です。
先ほどもありましたが、2020~2021年にかけてのNFTアートトレンドは以下の4つでした。
- ドット絵
- かわいい女の子
- SNSアイコンにしやすいイラスト
- ジェネラティブ
2022年、2023年とNFTアートトレンドは次々移り変わっています。ただ、「NFTアートトレンドってどこを見れば分かるの?」とお思いの方も多いかもしれません。
多くのNFTアートトレンドは著名なクリエイターが生み出していることがほとんどです。著名なクリエイターをフォローし、常に動向を見張っておくことでトレンドが掴めるかもしれません。
改善4:コンセプトを統一する
NFTアートを売れる状態にするために欠かせないことの1つとして挙げられるのは、やはりコンセプトの統一です。
売れているNFTアートの多くはコンセプトがしっかりしていますし、全体的に統一感があります。バラバラのNFTアートを出品していても売れることはないでしょう。
コンセプトを統一したことを認知してもらうために必要なことは以下が挙げられます。
- タイトルを統一する
- SNSアイコンを設定する
- SNSで情報発信をする
例えば、こちらの方はコンセプトを「ギャル」に統一しSNSアイコンや情報発信の内容も「ギャル」に統一しています。
改善5:特典や限定品に付属させる
NFTアートをメインとしない売り方として、特典や限定品に付属させるやり方もあります。
例えば「これを購入してくれたらNFTアートもつけますよ!」といった具合です。NFTアート自体に価値がない状態ではありますが、これからNFTクリエイターとして価値が上がれば付属でついてきたNFTアートに価値が生まれます。相乗効果を狙った販売戦略です。
逆に、「NFTアートを購入してくれれば付属でこれをつけますよ!」といった販売戦略もできます。
売れないNFTアート作者が参考にすべきNFTアート成功事例3選
いくつか原因とその改善策をご紹介しました。
コツや改善策はわかったけど、参考になるものがないとどうやってやればいいかわからないな...。
改善策を講じるためにはいくつかの参考事例が必要です。実際にNFTアートで成功している参考事例を3つご紹介しましょう。
事例1:CryptoNinja NFT
「CryptoNinja NFT」は、インフルエンサーのイケハヤさんが手がけ、イラストはRii2氏が制作しているNFTアートです。
コンセプトを忍者に統一し、海外のユーザーの共感を呼んだことから一気に人気に火がつきました。さらに、EXILEの関口メンディーさんが「CryptoNinja NFT」を購入したことからも話題を呼びました。
取引総額はすでに5,000万円を超えており、日本初のNFTアート成功事例として評価されています。
事例2:Zombie Zoo
Zombie Zooは小学生が作り上げたNFTアートです。
コンセプトを「ゾンビ」に統一しており、小学生が夏休みの研究で作り上げたというストーリーにも共感が集まっています。今では東方アニメーションでアニメ化されるほどの人気ぶりを誇るほどに。
小学生の柔軟な発想から生まれたNFTアート成功事例です。
事例3:Azuki
Azukiは、仮想通貨やアーティスト・ゲームクリエイターなど総勢8名が作り上げたNFTアートです。
コンセプトはあまり統一されていませんが、バリエーションの豊かさが評価され即日完売するほどの人気ぶり。1点あたり最低1,000万円で取引されており、日本発のNFTアートとしてはかなり価値の高いクリエイターとして評価されています。
ちなみに、「日本のアニメ」に似せたことが成功の要因だとも考えられています。また、海外クリエイターに向けて英語での発信を中心としていることも要因の1つです。
NFTアートが売れない時のよくある質問
では最後に、NFTアートが売れない時のよくある質問とその回答をご紹介します。
- NFTアートをもっと売るにはどうすればいいですか?
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基本的に英語発信を心がけましょう。日本でのNFTアートの知名度はまだまだ低く、購入者の多くは海外ユーザーであることがわかっています。Google翻訳を介してでもいいので英語での発信をマストにしてください。
- NFTアートはどんどん売れなくなっていく?
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そんなことはありません。多くの芸能人やインフルエンサーが次々NFTアート市場に参入していることから、これから激化することが予測されています。その影響で完全無名クリエイターのNFTアートが売れなくなっていくことも予測されています。
NFTアートでの稼ぎ方はこちらをご覧ください。